第一生命の認知症保険の特徴とは。保障内容・料金・サービスについて解説

第一生命は、大手保険会社で最初に認知症保険を発売した保険会社です。第一生命の認知症保険では、アプリで認知機能チェックや認知症予防プログラムが受けられ、さらにはALSOKによる「代わりに訪問サービス」を無料で利用できます。認知症に不安を抱えている方は、認知症患者の介護経験のある看護士に365日相談もできます。この記事では、第一生命が発売する認知症保険について詳細を解説します。

認知症保険の保険金

第一生命の認知症保険の特徴

第一生命の認知症保険は、保険金でのサポートだけでなく、認知症を予防するためのサービスや認知症を発症した際の見守りサービスなど、保険加入者を予防から介護までトータルでサポートします。ここでは、第一生命の認知症保険について詳しくみていきましょう。

大手生命保険会社が2018年に認知症保険に参入

これまで認知症保険は、中堅生命保険会社を中心に展開していました。しかし、2018年に第一生命保険が大手保険会社として初めて認知症保険を始めると、東京海上日動火災保険や損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険も発売を発表しました。

大手保険会社が次々と参入する背景には、認知症患者の増加による市場拡大があります。厚生労働省によると、2012年で462万人いる認知症患者は、2025年には675万人、2050年には797万人に増加すると予想されています。認知症患者増加により認知症保険の需要が高まると見込まれるため、多くの保険会社が認知症に備える保険を発表しているといわれています。

参考:認知症施策の総合的な推進について(厚生労働省老健局)

保障内容と支払事由

第一生命の認知症保険では、認知症で要介護状態になった場合に200〜1,000万円の一時金が支払われます。
第一生命に加入した場合、一時金の受け取る際には、以下の条件を満たす必要があります。

  • 認知機能検査と画像検査によって医師から認知症と診断
  • 公的介護保険の要介護1以上と認定かつ有効期間中

なお、加齢による物忘れ、軽度認知障害(MCI)、アルコールによる認知症は第一生命の認知症保険の適用外です。

保険料と契約可能年齢

第一生命の保険料は、保険期間や受取金額によって保険料が異なります。たとえば、終身保険、終身払い、保険金額200万円の場合、保険料は以下の通りです。(2020年8月現在)

年齢 男性 女性
55歳 2,606円 3,136円
60歳 3,238円 3,918円
65歳 4,036円 5,020円
70歳 5,158円 6,628円
75歳 6,644円 8,816円

契約可能年齢は、終身保険の場合は40〜85歳、定期保険の場合は40〜70歳です。

「かんたん告知」で持病がある人でも入りやすい

第一生命の認知症保険は、「かんたん告知」にて持病があっても加入しやすいのが特徴です。認知症に関して、以下の4項目に該当しなければ、保険に加入できます。

  • 現在入院中である
  • 過去5年以内に、アルツハイマー病・レビー小体病・ピック病・前頭側頭葉変性症・パーキンソン病・パーキンソン症候群・脳卒中(脳出血・脳梗塞・くも膜下出血)・脳腫瘍・水頭症・うつ病・双極性障害・統合失調症・アルコール依存症の診察、検査、治療、投薬を受けたことがある
  • これまでに、認知症・軽度認知障害(MCI)またはその疑いで医師の診察、検査、治療、投薬を受けたことがある
  • これまでに、公的介護保険の要介護、要支援認定を受けたことがある。もしくは申請中

嬉しいサービス

第一生命の認知症保険には、保険金による保障だけでなく、さまざまなサービスにて保険加入者をサポートします。ここからは、第一生命が提供するサービスをご紹介します。

「健康第一」認知症予防アプリ

第一生命の認知症保険加入者はその家族も含めて、「健康第一」認知症予防アプリを利用できます。「健康第一」認知症予防アプリには、認知機能テスト、予防プログラム、認知症予防見守り機能の3つの機能が備わっています。

  • 認知機能テスト
  • 年に1回、5〜10分の「ニュートラック認知機能テスト」を受けることで、認知機能の状態をチェックできます。

  • 予防プログラム
  • 認知症予防のための食事や運動、脳トレーニングなどをアプリで紹介し、さらには食事内容や運動量も記録できるため、認知機能低下の予防、早期発見が期待できます。

  • 認知症予防見守り
  • 保険加入者の家族は、アプリにて被保険者の予防プログラムに記録された食事や運動量を確認できます。

ALSOKの「代わりに訪問サービス」

第一生命の認知症保険には、家族の代わりに被保険者の安全を確認するサービスがあります。

被保険者と家族が離れて過ごしている場合、万が一被保険者が認知症を発症して連絡が取れなくなった際に、すぐに駆けつけられない可能性があります。その際には、「代わりに訪問サービス」にて無料でALSOKのガードマンが自宅まで様子を確認してくれます。

なお、「代わりに訪問サービス」には、契約2年経過後に保険期間中最大5回まで利用可能です。

認知症相談ダイヤル

認知症に関して不安や悩みを抱えている方に、第一生命では無料の相談窓口である「認知症相談ダイヤル」を設けています。「認知症相談ダイヤル」は、9:00〜21:00で年中無休で相談を受けています。相談窓口では、認知症の介護現場での経験のある看護師が対応するため、認知症を発症した場合の介護方法や対処法について詳しく相談可能です。

保険金請求サポート

認知症を発症した保険加入者に代わって、保険金請求をサポートするサービスも用意されています。保険金請求サポートは、主に指定代理請求特約と診断書取得代行サービスの2種類あります。

  • 指定代理請求特約
  • 認知症保険には、指定代理請求特約が付加されているため、被保険者の代わりにその子どもや孫が保険金を請求できるサービスです。

  • 診断書取得代行サービス
  • もし、認知症と診断された場合、第一生命が保険加入者の代わりに医療機関から診断書を取得するサービスです。

認知症を発症すると、認知機能が低下するため、保険金の請求や診断書の取得ができなくなることがあります。第一生命に加入すれば、認知症発症後もスムーズに保険金を請求できるサービスが整っています。

認知症保険の選び方・注意点

認知症保険に加入している人

第一生命の他にも認知症保険を販売している保険会社は多数あります。多数ある保険の中から、ご自身に最適な保険を選ぶためのポイントと注意点を解説します。

複数の保険を比較検討する

認知症保険選びのポイントの1点目は、複数の保険を比較検討することです。認知症保険といっても、保険金の受け取り方法や加入条件などは保険会社によってさまざまです。

たとえば、保険金の受け取り方法には、一括で受け取る一時金と、長期にわたって受け取る年金の2種類があります。老人ホームの月額費用に充てるために年金で受け取るなど、ご自身の介護プランと照らし合わせて受け取り方法を選ぶ必要があります。

そのため、まずは複数の認知症保険の特徴や保険内容を把握し、ご自身の介護プランに合った保険を選ぶことが大切です。

「治療保障」か「損害補償」なのかを確認する

認知症保険選びのポイントの2点目は、「治療保障」か「損害補償」なのかを確認することです。治療保障とは、認知症にかかる通院費や介護費用などの費用を保障する保険です。一方で、損害補償とは認知症患者が起こした事故や事件の費用を補償する保険です。

従来は、介護費用を保障する治療保障が中心でしたが、認知症患者の認知機能低下により交通事故や行方不明の際にかかった捜索費用が患者もしくは家族の経済的負担が社会問題となり、損害補償のサービスが生まれました。認知症を発症した場合は、介護費用だけでなく、認知症による損害についても備えることも大切です。

補償範囲と料金が適切かを確認する

認知症保険選びのポイントの3点目は、補償範囲と料金が適切かを確認することです。第一生命の場合、認知症と診断された場合、保険金を一時金として受け取ることができ、介護費用の初期費用に充てることができます。一方で、太陽生命の認知症保険は、発症後の受け取りだけでなく、一定期間を経過した場合に認知症の治療費の保障として認知症治療保険金も受け取りができます。

このように、保険会社によって補償範囲が異なり、その分支払う保険料も変わってきます。補償範囲が広いほど料金も高くなる傾向があるため、補償範囲とその料金が適切かを確認しましょう。

給付条件を確認する

認知症保険選びのポイントの4点目は、給付条件を確認することです。認知症を発症したからといって、必ずしも保険金を受け取れるというわけではありません。保険会社では、保険金を受け取るための給付条件を設けています。第一生命の場合、上述のように認知症と診断され、なおかつ公的介護保険の要介護1以上と認定され有効期間中であることが条件です。

給付条件を確認せず加入すると、条件を満たせなかったために保険金を受け取れないというトラブルに繋がりかねません。

保険金給付のタイミングを確認する

認知症保険選びのポイントの5点目は、保険金給付のタイミングを確認することです。保険金の受け取りには給付条件を満たす必要があると解説しましたが、保険会社によって期間の条件を設けている場合があります。

たとえば、認知症を発症して一定期間経過した場合や、保険契約後一定期間経過した場合など、一定期間経過しないと受け取れない保険もあります。認知症保険の加入の際には、給付条件と保険金給付のタイミングについても確認しましょう。

約款まで確認して加入する

認知症保険選びのポイントの6点目は、約款まで確認して加入することです。約款には、保障内容、保険料、請求方法、契約の解除など契約の条項が記載しており、契約の際に必ず渡されます。きちんと約款を確認しないと、契約の解除や請求の際にトラブルが起きた場合に保険加入者が不利になる恐れがあります。トラブルを回避するためにも、約款には目を通しておきましょう。

保険代理店で複数の保険を比較することがおすすめ

認知症保険選びのポイントを複数解説しましたが、保険に関する知識がなく、自分に合った保険を選ぶのは困難だと感じられている方がほとんどではないでしょうか。そんな時に便利なのが、保険の代理店です。

代理店では、保険の専門家たちが保険選びをアドバイスしてくれます。相談者の保険選びの悩みをヒアリングし、最適な保険会社を提案してくれますので、保険に対する知識がなくても安心して相談できます。複数の保険会社を提案してくれるため、それぞれの商品を比較、検討でき、最適な保険会社を選べます。

多くの代理店では、加入中の保険の見直し相談も行なっているため、すでに保険に加入している方でも利用できます。無理な勧誘行為も行わないため、安心して相談に行くことができます。自分一人で悩む前に、まずはプロに相談しましょう。

認知症保険加入はプロに相談して慎重に

第一生命の認知症保険は、認知症と診断され、公的介護保険の要介護1以上と認定されてかつ要介護認定の有効期間中である場合に、一時金で保険金を受け取れます。第一生命では、認知症予防と早期発見にも力を入れており、「健康第一」認知症予防アプリにて認知機能のチェックや予防プログラムを受けられます。さらには、アプリに記録した食事や運動量は家族にも共有できるため、保険加入者の取り組み状況や安否の確認にも役立ちます。

このように、認知症保険は保険会社によって特徴や保障内容がさまざまです。どの保険に加入すべきかわからないという方は、安易に契約するのではなく、一度代理店にてプロに相談してみましょう。

※本記事で記載されている認知症に関する内容は、専門家によって見解が異なることがあります。

『認知機能セルフチェッカー』は「自分ひとりで、早く、簡単に」をコンセプトに認知機能低下のリスク評価ができるヘルスケアサービスです。40代以上の健康な方たちを対象に、これまでにない新しい認知機能検査サービスを提供しています。お近くの医療機関でぜひご体験ください。

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