SOMPOひまわり生命保険は、2018年10月より「笑顔をまもる認知症保険」を販売しました。SOMPOホールディングスは日本の社会課題としての認知症問題にグループ全体で取り組んでいます。認知症保険による患者の保障に加えて、介護を行う家族への保障、老人ホームサービスや介護サービスの提供、認知症サポーターの育成などさまざまな事業を展開しています。この記事では、SOMPOひまわり生命保険の笑顔をまもる認知症保険について解説します。
SOMPOひまわり生命保険の特徴
SOMPOひまわり生命保険は、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命が2019年に商号を変更した保険会社です。ここでは、そのSOMPOひまわり生命保険について詳しくみていきましょう。
グループをあげて認知症対策に取り組んでいる
SOMPOホールディングスは、認知症問題にグループ全体で取り組み、認知症保険の整備、介護事業の展開、認知症サポーターの育成など、認知症患者だけでなく、その家族やサポートします。以下は、SOMPOホールディングスの認知症に関わる取り組みです。
- 笑顔をまもる認知症保険
- 親子のちから
- SOMPOケア
- 認知症サポーターの育成
2018年10月より発売が開始したSOMPOひまわり生命保険の認知症保険です。認知症や軽度認知障害と診断確定された場合に保険金が支払われ、一生涯保障が行われます。簡単な告知で保険に加入できるため、健康に自信がない方でも加入しやすい保険です。
認知症患者の家族の介護を保障する保険です。認知症患者の介護のために離職する介護離職を防止する目的で創設され、介護サービスの利用の促進や介護費用の補償が行われます。
SOMPOホールディングスによる介護事業です。老人ホームや介護サービスを展開し、認知症患者の一人一人に応じたケアが行われます。
認知症の正しい知識を身につけ、認知症患者とその家族を見守るサポーターを育成する取り組みです。2020年3月時点で認知症サポーターはグループ全体で1万人を超えています。
では、ここからは笑顔をまもる認知症保険について詳しくご紹介します。
保障内容と支払事由
笑顔をまもる認知症保険の保障内容は、認知症・軽度認知障害と診断確定された場合の保障、骨折の保障、事故や感染症による死亡した場合の保障の大きく3つがあります。以下は、笑顔をまもる認知症保険の各保険金の支払事由です。
保障内容 | 支払事由 |
軽度認知障害一時金 | 初めて軽度認知障害と医師により診断確定された時 |
認知症一時金 (*1) |
軽度認知障害一時金の受け取り後初めて認知症と医師により診断確定された時 |
認知症一時金 (*2) |
初めて認知症と医師により診断確定された時 |
骨折治療給付金 (*3) |
骨折をしたと医師により診断され、その骨折に対して初めて治療を受けた時 |
災害死亡給付金 | 不慮の事故または所定の感染症により死亡された時 |
(*1、2:認知症一時金はどちらかの受け取りです。)
(*3:180日に1回、通算で10回までが限度です。)
保険料と契約可能年齢
笑顔をまもる認知症保険は、加入年齢や性別で保険料が異なります。終身払いで、初めて認知症と医師により診断確定された時に認知症一時金を100万円受け取る場合、保険料は以下の通りです。(2020年8月現在)
加入年齢 | 男性 | 女性 |
40歳 | 1,965円 | 2,110円 |
50歳 | 2,410円 | 2,840円 |
60歳 | 3,430円 | 4,335円 |
70歳 | 5,725円 | 7,695円 |
契約可能年齢は20〜80歳で、保険料払込期間は終身払、5年払、10年払から選べます。
その他の充実したサービス
笑顔をまもる認知症保険は、保険での保障に加えてさまざまな特約の付加やWebサービスの提供が行われています。ここからは、笑顔をまもる認知症保険のサービスの特徴をご紹介します。
さまざまなオプションの付加
笑顔をまもる認知症保険は、必要に応じてさまざまなオプションを付加することができます。
- 限定告知介護一時金特約
- 限定告知介護年金特約
- 限定告知医療用特定疾病診断保険料免除特約
公的介護保険制度により要介護1以上と認定された場合や、SOMPOひまわり生命保険所定の高度傷害状態に該当した場合に、介護一時金が受け取れる特約です。
公的介護保険制度により要介護3以上と認定された場合や、SOMPOひまわり生命保険所定の高度傷害状態に該当した場合に、介護年金が受け取れる特約です。保険加入者には、一生涯にわたって介護年金が支払われます。
ガンや急性心筋梗塞、脳卒中を発症した場合に保険料の支払いを免除される特約です。
SOMPO笑顔倶楽部
SOMPOホールディングスは、認知症の知識や介護について理解してもらうために、WebサービスSOMPO笑顔倶楽部を提供しています。SOMPO笑顔倶楽部では、認知症の理解、認知機能チェック、認知症の予防方法、認知症の介護について学べます。
- 認知症の理解
- 認知機能チェック
- 認知症の予防方法
- 認知症の介護
認知症の基礎知識がわかるコラムや認知症に関するニュースの掲載に加えて、医師や専門家のインタビュー記事も紹介されています。
医師監修の「あたまの元気度チェック」は、5分程度で認知機能をチェックできます。記憶力や計算力などさまざまな項目にて、楽しみながら認知機能チェックを受けられます。
運動、食事、口腔ケア、脳活の4つの介護予防方法を紹介しています。運動方法では、コグニサイズと呼ばれる運動と認知課題を融合したエクササイズが紹介されており、体づくりをしながら認知機能低下を防止することができます。
SOMPO笑顔倶楽部にて、医療機関を検索したり、介護にかかる費用を調べられます。また、介護に不安がある方は、介護のプロに相談することも可能です。
SOMPO健康生活サポートサービス
認知症を発症した場合に、SOMPO健康生活サポートサービスにて日常生活から介護、医療までサポートしてもらえます。SOMPO健康生活サポートサービスは、健康・医療相談などのサービス、人間ドック・検診などのサービス、日常生活に関するサービスの大きく3つのサービスがあります。
- 健康・医療相談などのサービス
- 人間ドック・検診などのサービス
- 日常生活に関するサービス
自宅近くの医療機関の紹介や病気に関する相談を、電話で対応してもらえるサービスです。医師や看護師、医療スタッフが対応するため、より専門的なアドバイスが受けられます。
人間ドックや検診などの紹介・予約代行を行うサービスです。病院に行けない場合は、自宅で受診できる検査も紹介してもらえます。
お金の相談や家事代行サービス事業者の紹介をしてもらえるサービスです。一人暮らしの認知症患者の場合は、セキュリティサポート紹介にてホームセキュリティーを依頼することも可能です。
認知症保険の選び方・注意点
ここまでは、SOMPOひまわり生命保険の笑顔をまもる認知症保険をご紹介しました。ここからは、保険選びに迷われている方に認知症保険の選び方について解説します。
複数の保険を比較検討する
認知症保険選びのポイントの1点目は、複数の保険を比較検討することです。必要な時に保障が受けられるように、加入者のライフプランや予算に応じた保険に加入する必要があります。保険会社によって、発売されている保険の保険料や保障内容はさまざまです。
自身に最適な保険を選ぶためには、1つの保険だけについて調べるのではなく、複数の保険を比較検討することで、ライフプランや予算にあった保険を見つけやすくなります。「予想以上に保険料が高かった」「十分な保障がされなかった」などのトラブルを避けるために、さまざまな保険の内容について把握してから、自身にあった保険に加入しましょう。
「治療保障」か「損害補償」なのかを確認する
次に、「治療保障」か「損害補償」なのかを確認することがポイントです。
治療保障では認知症を発症した際に保険金が支払われ、損害補償では認知症患者が事故や事件を起こした場合に保険金が支払われます。両者の保険は、支払事由や保険金が大きく異なります。医療費や介護費だけでなく、事故による損害賠償にも備えたいという方は、治療保障と損害補償の両方の加入を検討しましょう。
補償範囲と料金が適切かを確認する
認知症保険選びのポイントの3点目は、補償範囲と料金が適切かを確認することです。保険料が安いからといって安易に保険を選んでしまうと、必要な保障がされなかったというトラブルに繋がります。
保険選びでは、保険料と保障範囲の両方を確認する必要があります。保険料は予算内であるか、そしてその保険料で自身に必要な保障が行われるかを確認し加入を判断しましょう。
給付条件を確認する
続いて、給付条件を確認することも重要です。給付条件とは、保険金を受け取るための条件のことです。笑顔をまもる認知症保険の場合は、初めて軽度認知障害と医師により診断確定された時や、医師から初めて認知症と診断された時が給付条件です。
この給付条件は、詳細までチェックする必要があります。たとえば、笑顔をまもる認知症保険の場合は、骨折治療給付金を受け取る場合には180日間に1回という制限が設けられています。1度骨折治療給付金を受け取り、180日間経過前に骨折した場合は骨折治療給付金は受け取れません。
このように、条件を満たしている場合であっても、例外で受け取れないことがあるために給付条件は詳細まで確認する必要があります。
保険金給付のタイミングを確認する
認知症保険選びのポイントの5点目は、保険金給付のタイミングを確認することです。保険金の受け取りには、申請が必要であり、申請書が保険会社に到着してから支払いの手続きが行われます。
保険会社によって異なりますが、支払いまでに5営業程度かかります。「保険金が必要なのに、支払われるまで時間がかかった」などのトラブルがないように、保険金給付のタイミングは必ず確認しましょう。
約款まで確認して加入する
最後6点目に、約款まで確認して加入することがポイントです。約款には契約の条項が記載されており、保障内容、保険料、請求方法などが明記されています。
掲載内容が多く、読まないという方もいらっしゃるかもしれませんが、約款を確認せずに給付条件や給付のタイミングを把握しなかったために、保険金を受け取れないことも起こり得ます。保険金の受け取りや解約などの手続きをスムーズに行うためにも、約款は必ず確認しましょう。
保険代理店で複数の保険を比較することがおすすめ
認知症保険を選ぶ際、プロに相談することをおすすめします。たとえば、保険代理店では、保険選びのプロが常駐し、保険選びや保険の見直しを行なっています。保険選びの際には、保険加入者のライフプランや保険料など保険への要望をきちんと汲み取ってくれて、複数の保険会社から複数の保険を提案してくれるため、自身にとって最適な保険を選びやすくなります。
店舗相談に加えて、オンライン相談、電話相談、訪問相談に対応している店舗も多数あるため、忙しい方にも相談しやすい環境が整っています。
1社だけ見て認知症保険に加入するのは避けましょう
SOMPOひまわり生命保険の笑顔をまもる認知症保険をご紹介しました。笑顔をまもる認知症保険は、軽度認知障害一時金、認知症一時金、骨折治療給付金、災害死亡給付金の4つの保障で保険加入者をサポートします。さらに、SOMPO笑顔倶楽部やSOMPO健康生活サポートサービスにて、万が一の際にも保険加入者をサポートする環境が整っています。
笑顔をまもる認知症保険のように、保険加入者をトータルでサポートする保険は他にも多数あります。1社だけを調べるのではなく、他の保険についてもサービスや保障内容を確認することで、自身に最適な保険を見つけやすくなります。「比較検討する時間がない」「知識がないためどの保険を選べばいいかわからない」という方は、保険代理店で保険のプロに相談し、客観的に自身に合う保険を選んでみてはいかがでしょうか。
※本記事で記載されている認知症に関する内容は、専門家によって見解が異なることがあります。