50代が生命保険(死亡保険)を選ぶ際のポイントとは。見直しをする際の注意点まで解説

ライフスタイルに変化が生じやすい50代では、変化に合わせて生命保険を選ぶ必要があります。この記事では、50代が生命保険を選ぶ際のポイントや見直しをする際の方法、注意点について解説していきます。50代の生命保険加入率や保険料・保障額平均も合わせて紹介するので、生命保険選びの参考にしてください。
50代が生命保険を選ぶポイント

50代の生命保険加入率

まずは50代の生命保険(死亡保険)加入率がどの程度なのか見てみましょう。

令和元年度「生活保障に関する調査」第Ⅵ章生命保険の加入状況によると、50代の生命保険加入率は86.8%となっています。50代の8割以上の人がなんらかの生命保険に加入していることがわかります。

50代が生命保険を選ぶ際のポイント

50代が生命保険を選ぶ際のポイントは、それぞれのライフスタイルによって変わります。以下の4つのライフスタイル別にポイントを見ていきましょう。

  • 養育中の子どもがいる50代夫婦の場合
  • 子どもが独立した50代夫婦の場合
  • 子どもがいない50代夫婦の場合
  • 50代独身の場合

養育中の子どもがいる50代夫婦の場合

養育中の子どもがいる50代夫婦の特徴は、子どもの教育費や生活費がかかることです。高額な養育費が必要な状況を踏まえたうえで、生命保険を選ぶ必要があります。

家族の生活費・養育費・お葬式代を確保する

養育中の子どもがいる場合、生活費や養育費、お葬式代としてしっかりとした保障を確保することが重要です。子どもが学校を卒業して独立するまでに何年かかるのかを考慮すると、必要な養育費を算出できます。その養育費に家族の生活費とお葬式代等をプラスした金額を確保できる生命保険を選びましょう。

定期保険を利用する

養育中の場合、掛け捨て型の定期保険を利用するのもおすすめです。

掛け捨て型の特徴は保険料が安いことで、お手頃な保険料で大きな保障を得られます。ただし、満期保険金や解約返戻金がない場合がほとんどで、貯蓄性もありません。そのため、子どもが独立した後には貯蓄性のある生命保険に切り替えできるように、適切な加入年数にしておくといいでしょう。

定期保険については下記記事でも詳しく説明しています。

収入保障保険を利用する

養育中の50代が生命保険を選ぶ際のポイントの3つ目は、収入保障保険を利用することです。収入保障保険とは、被保険者に万一のことがあった場合に保険金を毎月受け取れる保険のことです。掛け捨て型定期保険の一種で、貯蓄性はありません。

収入保障保険は、加入後に年月が経つにつれ受け取れる保険金が少しずつ減っていくことが特徴です。そのため、一般的な定期保険よりもさらに保険料が安く設定されています。教育費などで家計が圧迫される養育中の50代の方におすすめの保険です。

子どもが独立した50代夫婦の場合

次に、子どもが独立した50代夫婦が生命保険を選ぶ際のポイントを解説します。すでに子どもが独立しているため、子どもの養育費や生活費を用意する必要がありません。妻が専業主婦の場合、定年退職後の年金やライフスタイルを見据え、夫の生命保険について考えることも大切です。詳細をみていきましょう。

配偶者の生活費・お葬式代を確保する

子どもの養育費を用意する必要がなくなった50代夫婦の場合、残される配偶者の生活費や自分のお葬式代を確保するために生命保険を利用することが重要です。

全日本冠婚葬祭互助協会の「葬儀に関するアンケート結果」によると、2011年以降のお葬式代で最も多い価格帯は100~150万円とされています。お葬式代として確保しなければならない額はおおよそこの程度です。生命保険を選ぶ際には、100~150万円に生活費をプラスした額を保障額にしましょう。

ただし共働きの場合は、それぞれ自らの収入や年金で生活していけると考えられます。退職金の金額や預貯金なども踏まえたうえで、自分に合う生命保険を選ぶことが大切です。

子どもの独立前よりも保障額を減額する

子どもが独立する前より保障額を減額することも、子どもが独立した夫婦にとって重要です。子どもが独立すると、それ以前に比べて高額な保障は必要ありません。そのうえ、定年退職後は年金で暮らすことになります。支払保険料を減らすためにも独立前よりも保障額を減らしましょう。

貯蓄型生命保険を利用する

将来的な養育費の確保が不要になった時には、生命保険を自分自身の老後に備えたものに変更するのが賢明でしょう。例えば、貯蓄型生命保険などはひとつの候補になります。

貯蓄型生命保険とは、解約返戻金がある生命保険のことです。老後生活費が不足した場合には中途解約をし、解約返戻金をもらうことができます。万一亡くなった場合でも、残した家族への生活費や自身のお葬式代を確保することができるため、老後に備えたい50代の方におすすめの生命保険です。

貯蓄型生命保険については下記記事も参考にしてみてください。

子どもがいない50代夫婦の場合

子どものいない夫婦の生命保険の選び方
次に、50歳を過ぎた子供なし50代夫婦の場合の生命保険選びのポイントについて解説します。こちらのケースでは、万一の際に金銭面や介護などの手助けも含めて頼りにできる子どもがいないため、子どもがいる夫婦よりも手厚い保障を用意することがポイントとなります。その点を踏まえて詳しく見ていきましょう。

配偶者の生活費・お葬式代を多めに確保する

子どもがいない夫婦の場合は、子どもがいる夫婦よりも配偶者の生活費やお葬式代を多めに確保しておくことが重要です。頼りにできる子どもがいないため、万が一の際にも配偶者が自分の力で暮らしていける環境を作っておく必要があります。そのうえで、介護や病気になるケースも考え、がん保険や介護保険を利用して、がんや介護といったリスクにも備えておきましょう。

貯蓄型生命保険で老後資金を確保する

子どもがいない夫婦の場合は子どもの養育費が必要ないため、貯蓄型生命保険で早くから老後に備えることができます。退職金を使って、一括払いで個人年金保険に加入するのもいいですし、高い利回りが特徴の外貨建て保険を利用してもいいでしょう。資産運用として貯蓄型生命保険を利用して老後資金を確保するのもおすすめです。

50代独身の場合

最後に、50代独身の男性や女性の場合について解説します。独身の方の場合、高額な保障は必要ありません。ただし、親など自分が面倒をみなければならない人がいる場合は状況が異なります。選ぶポイントについて詳しく見ていきましょう。

親の介護の有無で保障額を変える

50代独身の方が親の介護をしている場合、自分に万一のことがあると親は介護施設への入居を検討する必要が出てきます。「高齢者向け住まい及び住まい事業者の運営実態に関する調査研究報告書」によると、介護付有料老人ホームの場合、平均利用料が月額238,378円、住宅型有料老人ホームでも112,431円必要となってきます。その中でもより手厚いサービスを求めればそれだけ利用料も高くなる為、親の年金だけでは支払いが収まらない可能性も出てきます。そうした事態にも対処できるように、介護費用として保障額を手厚く用意しておくことは重要です。

また、親が介護施設に入居しない場合でも、介護費用の用意をしておく必要があります。平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」によると、介護費用は1カ月に平均7.8万円かかります。親自身でも介護費用の負担はできるでしょうから、全額用意しておく必要はありませんが、万が一に備えて保障を厚めにしておくと安心でしょう。

保険料の支払いが一定年齢で満了する生命保険を利用する

50代独身の場合は、払込期間を60歳または65歳に設定した終身保険にして、老後の保険料の支払いをなくしてもいいでしょう。月々の保険料は高くなるものの、解約返戻金も多くなります。老後の支払保険料を少しでも減らして老後のリスクを少なくするのも一つの方法かもしれません。

50代が加入している生命保険料や保障額の平均は?

50代それぞれのライフスタイル別で、生命保険を選ぶポイントが違うことをご理解いただけたと思います。そこで、一般的に50代の方達がどの程度の保険料を支払い、どの程度の保障額を用意しているのか知りたい方も多いのではないでしょうか。50代の生命保険(死亡保険)料や保障額の平均を参考にすることで、自分に合う保険を選びもしやすくなります。それでは、それぞれについて詳しく見てみましょう。

生命保険料の平均額

50代の生命保険料の平均額について、男女別のデータがあります。令和元年度「生活保障に関する調査」によると、50代男性の生命保険年間払込保険料平均は29.3万円、女性は20.6万円となっています。一方で、40歳代の男性は23.2万円、女性は15.6万円、60歳代の男性が21.0万円、女性が17.4万円であることから、50代での保険料払込み額が最も高いことがわかります。

死亡保障金の平均額

次に、50代の死亡保障金の平均額を見てみましょう。平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」によると、世帯主が50~54歳の世帯死亡保障金額平均は3,183万円、55~59歳ならば2,618万円となっています。45~49歳の場合も3,050万円と、50代前半の死亡保障金が最も高額です。

これらの平均額は、50代が保険料や保障額について考える際に大変参考になります。自分が選ぼうとしている生命保険の保険料や保障額を平均と照らし合わせて、本当に適切な保険なのか考えてみるといいでしょう。

50代に生命保険の見直しが必要な理由

50代に生命保険の見直しが必要な理由
50代は生命保険の見直しをするべき年代だと言われています。その理由について見ていきましょう。

ライフスタイルの変化による必要保障額の変化

50代で多くの人に訪れるライフスタイルの変化が、子どもの独立です。子どもが独立すると養育費を捻出する必要がなくなり、必要保障額は大きく下がります。そのため、生命保険を見直して現在の生活に合う生命保険にする必要があります。

教育費の増額などによる家計圧迫

50代で子どもが独立する家庭がある一方で、子どもがいまだに高校や大学に進学中で教育費が家計を圧迫する家庭もあります。そこで、少しでも節約したり、運用型の保険で将来の資金を捻出したりすることを目的に、生命保険の見直しを行う必要があると考えられます。

定年退職後のセカンドライフに備えた適切な保障への変更

50代は、定年退職後のセカンドライフについて考え始める年代です。定年退職後は年金があるとはいえ、どうしても収入が少なくなる傾向があります。年金で暮らしていく生活への備えとして、保障を見直すと良いでしょう。

50代が生命保険を見直す方法

生命保険を見直す必要に迫られる50代にとって、その見直し方法は、主に以下の3つとなります。

  • 減額
  • 払済保険への変更
  • 延長保険への変更

ここでは、それぞれについて解説します。

減額(一部分解約)

見直す方法の1つ目は、減額です。減額とは死亡保障額を減額することで結果的に保険料が安くなる見直し方で、1,000万円の保障額がある生命保険の場合、700万円分減らし300万円分のみ残すといった方法を行うことで保障額を減額できます。貯蓄型の終身保険の場合、減額した700万円分に関しては解約返戻金を受け取れます。

300万円分の保険に関しては、今後も保障が続くため保険料を支払い続けなければなりません。ですが、保険料はこれまでより少なくなり負担も小さくなります。大きな保障の必要がなくなる50代におすすめの見直し方です。

払済保険への変更

2つ目は、払済保険への変更という方法です。払済保険への変更では、今加入している保険を解約して得た解約返戻金を使い、保険期間が同じ保険に加入します。ただし、保障額はこれまでよりも少なくなり、特約も付帯されません。解約返戻金を使って保険に入るため、保険料の支払いをする必要がなくなるのが特徴です。

払済保険に変更しても、予定利率はこれまでと変わりません。高い利率の保険の場合、利率はそのまま残ります。保障額を少なくしたうえで保険料の支払いをなくしたい50代におすすめの見直し方です。

延長(定期)保険への変更

3つ目の方法は、延長(定期)保険への変更です。延長保険への変更では、解約返戻金を使い保障額が同じ生命保険に加入します。ただし、保険期間は短くなり、定期保険となります。払済保険への変更と同じく、保険料の支払いはこれ以降必要ありません。

延長保険への変更は、一定の期間のみ同じ保障金額の生命保険に加入したい方に向いています。子どもが独立するまでの一定期間のみ、これまでの保障を続けたいという50代にもおすすめの見直し方です。

50代が生命保険を見直す際の注意点

50代が生命保険を見直す場合は、老後を見据えて見直しを行う必要があります。注意しなければならない2つの点について見ていきましょう。

現在の家計状況だけでなく老後の家計状況も考慮する

50〜60代になると早期退職や定年退職する方も多く、これまでとは家計状況が大きく変わります。

「家計調査報告(家計収支編)2018年」によると、60~64歳の無職世帯の所得平均額は月157,169円ですが、60~64歳の支出平均額は月272,713円と、115,544円の赤字となることがわかります。とはいえ、このデータはあくまでもさまざまな世帯の平均値です。まずは、しっかりと自分の老後の家計状況を把握することが重要です。

老後の主な収入源となる年金の額については、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認できます。個人年金保険や退職金などと合算し、老後の収入を算出しましょう。そのうえで、生活費や住居費といった老後の支出額とのバランスも見ながら、老後の家計状況を把握しておくこと必要があります。

必要保障額をしっかりと算出する

生命保険の見直しを行う場合、必要保障額をしっかりと算出することも重要です。算出する際には、「遺族(配偶者や子ども)の収入+世帯貯蓄額ー遺族の支出」という計算式で必要保障額を割り出しましょう。

養育中であれば必要保障額は高額に、子どもが独立しているのであれば保障額は抑えられます。老後の必要保障額の試算をするのであれば、遺族の収入として配偶者の年金も含めるべきですので、ねんきんネットで配偶者の年金支給額も確認したうえで算出すると良いでしょう。

保険選びは「保険見直し本舗」でプロに相談

保険選びは保険見直し本舗で
50代からの保険を選ぶ場合、現在のライフスタイルや老後の家計状況についても考慮しなくてはならず、難しいと感じた方も多いのではないでしょうか。

「保険見直し本舗」では、各種保険選びに詳しい専門アドバイザーが無料で相談に応じてくれます。「自分のライフスタイルに合う生命保険が知りたい」「適切な生命保険なのか見直したい」といった質問にも的確に答えてくれるため、安心して相談できるはずです。

保険見直し本舗での相談方法は、店舗や電話だけではありません。オンライン相談や自宅への訪問相談も可能で、外出が難しい方でも気軽に相談できます。気になる方はぜひお気軽に問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

保険見直し本舗に相談する

ライフスタイルを考慮したうえで自分に合う生命保険にしましょう

50代が生命保険を選ぶ場合、自分のライフスタイルに合わせた保険を選ぶことが重要です。50代の保障額や保険料の平均も参考にしつつ選ぶのも良いでしょう。また、50代は、保険の見直しも行うべき年代です。減額などの方法を使い生命保険を見直す際には、老後の家計状況や必要保障額を考慮したうえで見直すことをおすすめします。

そうは言っても、保険の専門家ではない限り、自分に合った適切な保険を選ぶのには時間も体力も必要とします。一人で悩まずにまずは気軽に保険アドバイザーへの無料相談を通じて、間違えのない納得のいく保険を選びましょう。

※本記事で記載されている内容は、専門家によって見解が異なることがあります。

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