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生活習慣病リスク因子との関連性研究にて長期縦断コホート研究~垂水研究〜に参加

 株式会社FOVE(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:唐木信太郎、以下「FOVE」)は、自社で開発する視線追跡型VRヘッドセットを活用した『認知機能セルフチェッカー』サービスに関して、垂水市の「たるみず元気プロジェクト・健康チェック」参加の中年層へ認知機能評価と生活習慣病リスク因子との関連性評価を目的とした共同研究を、鹿児島大学および東和薬品株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:吉田 逸郎、以下:東和薬品)と開始したことをお知らせいたします。

◆『認知機能セルフチェッカー』について
 視線追跡型VRヘッドセット内で提示される複数の認知課題に対して、回答時の利用者の視線の動きを分析することで、認知機能を定量的に評価するサービス。過去の研究を通じ、本測定法は既存検査法の「MMSE」や「MoCA-J」のスコアと高い相関性が確認されており、簡便に認知機能の状態評価が行えるサービスとして有用であることが示唆されております。

公式サイト: https://cog-selfcheck.jp/

※1 水上勝義ほか: バーチャル・リアリティデバイスによる認知機能検査, 日本老年医学会雑誌, 2023, 60(1), p43-50

 

◆『垂水研究』について
 「垂水研究(正式名:垂水市在住一般住民における前向きコホート研究)」は、鹿児島大学と垂水市をはじめとする関係団体が協力し、垂水市民(40歳以上)の健康長寿に向けて始められた多職種連携による研究です。

40%以上の高齢化率が高い自治体のうち、垂水市をフィールドに約20年間の観察研究を行い、加齢に伴う生活機能・身体状況及び認知機能が生命・機能予後にどのように関係しているかを調査するもので、その検査にあたる取組を「たるみず元気プロジェクト・健康チェック」と位置付けています。

検査では、心電図、血管機能、24時間の血圧を評価する医師部門、口腔内の健康状態を評価する歯科部門、運動機能や認知機能を評価する理学療法部門、心理面を評価する作業療法部門、カロリーや塩分、食物繊維、その他、日常でどのような栄養成分を摂取しているかを評価する栄養部門、お薬の内服状況やかかりつけ薬局の必要性を評価する薬剤部門、睡眠や聴力などの生活習慣を評価し健康状態との関連を調査する看護部門、得られた結果を通じて垂水市民に生活指導を行う保健師部門といった多職種連携による、これまでに類を見ないコホート研究を通じて、近い将来、日本が迎える空前の高齢化社会に対応する道筋ができ、疾病予防や生命予後の改善による医療の発展に寄与することを目的としています。

 

◆本研究の目的
 2017年から継続して実施されている地域住民を対象とした脳と身体のチェック「たるみず元気プロジェクト・健康チェック」において、プロジェクトに参加する中年層を対象に『認知機能セルフチェッカー』による認知機能評価を行うと共に、様々な健康関連指標との関連性について検討することを目的としています。これにより、認知機能領域と生活習慣病等リスク因子に対する予防的知見の創出が期待されます。

 

◆本共同研究の概要
・研究期間   :2023年7月2日〜2024年3月末日
・研究目的   :認知機能セルフチェッカーによる認知機能評価と生活習慣病等リスク因子と
         の関連性評価に関する研究
・研究対象者  :垂水市在住者(たるみず元気プロジェクト・健康チェック参加者)
・研究実施者  
  研究実施責任者 :牧迫 飛雄馬 教授(鹿児島大学 医学部)
  研究推進サポート:東和薬品株式会社
  研究技術サポート:株式会社FOVE

 

◆今後の展望
 FOVEは今般の共同研究先である鹿児島大学および東和薬品との共同研究を通じて、FOVEが持つ高精度な視線追跡技術により得られる眼球情報をデジタルバイオマーカーとして活用し、MCI段階のリスク評価を行うという取り組みにおいて更なる研究データを積み上げることで、評価精度の更なる向上と共に、生活習慣病リスク因子に対しての予防ソリューションの提供を目指してまいります。

 

◆株式会社FOVEについて
 所在地  :東京都港区北青山2丁目7-26 Landwork青山ビル 518
 設立   :2014年5月
 代表取締役:唐木 信太郎
 事業内容 :VRヘッドセット及び視線追跡技術を利用した医療機器・ヘルスケア機器開発
      :VRヘッドセット及び関連ソフトウェアの販売
      :VRヘッドセット開発及び視線追跡技術活用に関するコンサルティング及び技術ライセンスの提供
 URL   :https://fove-inc.com/

 

◆鹿児島大学について
 鹿児島大学は、9つの学部と9つの大学院研究科を擁し、約9,000名の学部学生と約2,000名の大学院生、併せて約11,000名の学生が在籍している総合大学です。本学は日本列島の南に位置し、アジアの諸地域に開かれ、海と火山と島々からなる豊かな自然環境に恵まれた地にあるという地理的特性や我が国の近代化を支えた多くの人材を育んできた教育的精神的伝統を踏まえた取組を推進することで、地域社会、我が国ならびに国際社会に貢献し、本学の全構成員、卒業生、地域が誇りとするような「進取の気風にあふれる総合大学」を目指しています。また、今回の共同研究に関わる医学部は、鹿児島県のみならず、日本全国、さらに海外で人々の健康と福祉の向上、医学・医療の発展に多大な貢献をしている学部です。人間性豊かな、地域に貢献する、研究心旺盛な、 国際的視野に立つ、医学・医療を担う人材を育成することを使命として 掲げた教育・研究・診療を実践し、これまでに医学科・保健学科の両学科を合わせて1万人を超える医療人を輩出しています。

所在地:鹿児島県鹿児島市郡元1丁目21−24
URL :https://www.kagoshima-u.ac.jp/

 

◆東和薬品株式会社について
 東和薬品は、患者さんの経済的負担や国の財政負担の軽減に貢献するジェネリック医薬品の普及に向け、研究開発・製造・販売を行うジェネリック医薬品の総合メーカーです。また、「人々の健康に貢献する」という企業理念のもと、「健康の維持」や「病気になる前の状態(未病、MCIなど)を健康な状態に戻す・または悪化させない」といった健康に関する取り組みをおこなっています。「健康寿命の延伸」に貢献し、いつの時代も世の中や地域社会に必要とされる企業を目指します。
詳細はこちらをご参照ください。https://www.towayakuhin.co.jp/

 

◆本件に関するお問い合わせ
株式会社FOVE ヘルスケア事業部
E-mail:business@fove-inc.com